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男女間賃金格差報告

男女間賃金格差報告

2018年度報告、2019年発行

当クラブの男女別賃金報告ページへようこそ

当クラブでは、男女間賃金格差報告を実施し始めてから2年にすぎませんが、全体的な男女間賃金格差縮小の面で既に向上を遂げていることを誇りに思っております。今や、賞与配当対象の女性社員数も増え、時とともに男女間賞与格差も縮小するであろう、と確信しております。

当クラブでは、クラブ方針を頻繁に見直すことにより、差別なき事業としてますます成長できるように万全を期しております。キャリア開発を助長・促進すべく考案されている既存の方針を誇りにしており、レザンバサドュールにおける有能な人材の育成を引き続き実施していく所存でございます。ごく最近の例では、当社女性チーム員の数名を対象にした継時戦略を更に拡張させて開始し、レザンバサドュール内において経時的に上級役職に昇格できる体制を整えました。

当クラブの人材募集過程に見受けられる如何なる性的偏見を取り除く対策を講じた結果、近最近では女性の中間管理職層への採用人数もかなり増え、それによる優れた成果も見られるようになってきました。今後も、性別を問わず、レザンバサドュールでの有意義なキャリアの育成と発展を図り続け、最も優れた有能な人材の昇進を心掛けていく所存です。

近日、レザンバサドュールの取り組みが正式に認められ、2018年度の「Women in Gaming Diversity Best Place to Work」賞(ゲーミング業界の女性にとって多様性に富み最も働きがいのある会社に与えられる賞)を受賞するに至り、当クラブ一同、誇りと喜びに満ちあふれております。カタリーナ・ジュズムさんのあっぱれな業績に感心させられています!

レザンバサドュール 最高経営責任者 ケビン・マクゴーワン

男女別賃金報告について理解を深める

男女別賃金報告制度は2017年に英国政府が法的要求事項として導入した制度です。イギリスやスコットランド又はウェールズ地方における社員250名以上の全組織に対して、男女間賃金格差の公開を要求するものです。男女別賃金報告の目的は、全体的な男女間賃金格差にまつわる情報公開の透明性を高め、各組織内の全レベルにおいて男女均衡のとれた職場環境を助長することにあります。

男女間賃金格差報告法は同一賃金法とは異なります。男女間賃金格差報告法は、役職を問わずあらゆる従業員をすべて含めたうえでの賃金格差をまとめて考えたもので、男女間の賃金の平均差が強調点となっています。一方、同一賃金法は、同じ又は類似した役割を果たしている従業員同士、又は異なる内容ではあるが会社に同等の価値をもたらす業務を遂行している従業員同士の間での賃金格差の同定に目を配るものです。

2018年度 男女別賃金報告

当クラブの男女間賞与金格差
当クラブの男女間賃金格差
男女比

男女別賃金報告 … 2017年度 対. 2018年度の比較

男女別賃金報告 … 2017年度 対. 2018年度の比較

統計の背後に秘められる真況

2017年4月と2018年4月を比較して見ると、当クラブの男女間賃金平均格差が、13.4%から11.7%(いずれも男性が上回る数値)と大幅に縮小し、全国平均の14.1%を大幅に下回っていることが分かります。この違いは、2017年の最高年俸社員が男性であったのに対し、2018年4月の時点における最高年俸社員が女性であり、当組織における男女間賃金格差の縮小に大きく貢献した、という事実により説明できます。金額で言うと、2017年度における男女間の平均賃金格差が£2.50であったのに比べ、2018年度における格差は£2.30となっています。平均賃金格差は、全員の給与額を加算したものを給与の件数(つまり、人数)により除算することにより計算されます。当クラブでは、中央値(異なる平均計測方法)による賃金格差も縮まっており、2017年度の中央値は男性の賃金が4.2%上回る結果であったのに対し、2018年度には女性の賃金が0.1%上回る結果になっています。つまり、男性の賃金が約£0.60上回った2017年度の格差に比べ、2018年度における格差は女性が£0.01上回る結果となり、2018年における男性給与額の中央値と女性給与額の中央値がほぼ等しくなっていることを示します。

さらに、当クラブでは2017年以降に50名新規採用致しましたが、これら新規採用者の大多数は上側四分位の範囲に該当し、うち12名は女性で。2017年以降、下側四分位における女性の比率は3%と若干低下した一方で、男性の比率が3%増加しています。かかる上側と下側の四分位数における男女比の変動が、男女間の平均賃金格差収縮に直接貢献しています。

但し、組織内の上級職においては、女性の人数が増加する一方で男性の割合が減少して女性に有利な方向に進んではいるものの、上級職の大多数は依然として男性からなり、全般的に見た場合、男女間平均賃金格差が引き続き存在する要因となっています。

中央値算定による考察: 当クラブの2018年度男女間賞与金格差を中央値に基づいて見てみると、男性賞与金が0.2%上回り、男性の賞与額中央値と女性の賞与額中央値の差については男性が£4上回っています。これは、男性賞与金が26.8%上回るという2017年度の男女間賞与金格差 に比べるとかなり減少しています。

平均値算定による考察: 平均値に基づく算定によると、2018年度の賞与賃金格差は37.3%であり、25.5%であった2017年から一時的に増大しています。2017年と2018年を比べると、男性の平均賞与額は、比較的同じレベルにとどまっていますが、女性の場合は平均賞与額に減少が見られます。この主な理由としては、様々な理由で女性社員が無給休暇をとる頻度が多かったことなどが挙げられます。(なお、賞与は実際作業時間に基づいて計算されます。)

2017年に比べて組織内上級職における女性の割合が漸進的に増加しているものの、大多数は依然として男性であり、それ故に、平均格差では男性が上回る結果となっています。(上級職の大多数が男性である主な要因としては、1990年代~2000年代前半に男性に対してのみ高給管理職を目指すことを勧めるという雇用慣行が前親会社により実施され、それが現在にも受け継がれているという事実が挙げられます。)2018年現在において、賞与配当対象の女性社員数は全体的に増加している一方、かかる増加傾向は男性社員には見られませんので、将来、更なる格差の収縮が統計に現れてくると推定されます。

重要な注意点: フレックスタイム制で働く女性社員の中にも賞与配当対象となっている者が多数存在します。但し、男女間賃金格差報告制度の欠陥として、フレックスタイム制の従業員に対する賞与を日割り計算で報告できないので、かかる従業員の収入を相応に反映することが不可能である、という点があります。故に、上記データにはかかる従業員の数値が反映されないことになり、当該従業員の除外が報告結果に影響を及ぼして真の状況が見えなくなるというのが実状です。

男女別賃金報告概要

当クラブの改善計画

当クラブでは、既に優れた業績も見られ、現在の状況に満足しておりますが、まだまだ改善の余地があることも重々認識しております。当クラブでは、多様性と社会的受容性豊かな一体性を積極的に助長し、変化をもたらす原動力になることを望んでいます。

当クラブの多様性と社会的受容性豊かな一体性の向上:当クラブでは、手引きや同一賃金方針および倫理・行動規範を通じ、業務の実施において公平な待遇および敬意・尊厳の維持を積極的に促進しています。

支持の提供:従業員を経済的に援助する取り組みの一環として、新たに母親・父親となった者に対しては法的要件を超過する額の有給出産休暇および有給育児休暇を提供しています。しかし、従業員にとって最も大きな難関は仕事に戻る時の不安感である、と理解しており、よって、新たに母親・父親となった者、そしてそれらの上司に対し、めいめいがスムーズに仕事に戻れるようにするための指導(例:「連絡を取り合う」日の採用に関するアドバイスなどを含む)を提供しております

キャリア開発および継時的計画:近年、当クラブでは、いかにして性別を問わず有能な人材を認識し育成するかの面で進展を遂げています。継続的な学習、キャリア開発およびタレントマネジメント(才能管理)を助長・促進すべく考案されている既存の方針を誇りにしています。しかし、当クラブのゴールとして、従来の慣習を新鮮な目で見直して、レザンバサドュールが性別を問わずに才能のある最良の人材を引きつけられる更なる開発・発展を遂げられるようにするための実行計画を導入することを目指しています。加えて、今後6~9ヶ月か月間にわたり、無意識の偏見に関する認識度向上トレーニングを、特に新規採用とライン管理者に対して提供していく予定です。

賃金に対するアプローチおよび統制管理:当クラブでは、全従業員に同じ昇給の機会が提供されるとともに公平且つ公正に賃金の管理がなされることを保証すべく考案された評点方式を過去3年間採用しています。多様性プロファイルに基づく給与額設定状態に調べることにより、論理的且つバランスの取れた方法でこの課題を管理するうえで必要な洞察を得て、更に公平な管理を追及しています。

用語の説明

* 四分位数… 男女別賃金報告の場合における四分位とは、社内の全従業員と賃金を1本の長い系列に高い額から低い額の順で表して、それを四等分したものを指します。上側四分位数は上位25%の最高額収入を得た者、中央上位はその下の25%、などとなります。

**平均… 平均値も中央値も平均の一種です。男女別賃金報告の場合、平均値は全男性の給与を加算して、組織内で働く男子数により除算した値です。また、女性の平均値も同様にして計算します。例えば、次の式のようになります。 (つまり、ここでは£36,800が平均値です。)

***中央値… 平均値も中央値も平均の一種です。中央値は、高い額から低い額の順で並べた場合の中央の給与額です。男女別賃金報告の場合、中央値とは、全男性の給与を金額の順に一列に並べたときの中央の給与額です。また、女性の中央値も同様にして計算します。例えば、次の式のようになります。 (つまり、ここでは£35,000が中央値です。)

出典:『ONS Annual Survey of Hours and Earnings 2017』(ONS 2017年度労働時間・収入調査);gender-pay-gap.service.gov.uk.